本シリーズは、「聞き取れても」、「意味が分らなければ身に付きにくい」、という考えから、日英同時字幕を採用しました。また、辞書を引く時間を短縮する為に、「単語・熟語訳字幕」で補っています。その最大の狙いは、辞書を引いている学習時間を節約することによって、実際の視聴時間を増やせるからです。そして、初心者でも理解できるように、かなり易しい基本単語にもその場に合った訳が付けられています。(私たちはネイティブの赤ん坊と違い、既に母国語の日本語を習得しています。つまり、状況の意味を英語だけで理解し考えることは、英語をかなり習得した後でなければ困難です。但し、徐々に英語で理解できるように、文は極力前から訳しています。)
①一般の英語教材、英会話教材(たとえはNHKの講座)などのスキットと比べてストーリーが面白いし、感情の起伏が豊富にある。だから学習自体が楽しくて飽きないし、退屈な反復学習にも耐えられる。多くの英語教材、英会話教材の最大の欠点は、学習者の意志が強固でないと、反復に耐えられない。(つまらないから続かない。)
②印象的な場面が多いから心に残りやすい。だから実際の会話でも場面を思い出すことによって応用がきく。そして、会話の殆どが実際の日常会話だから、非常に実践的ですぐに使える。言葉と背景の組み合わせは、テキスト中心の英語教材、英会話教材の学習に比べて、数段記憶に残る。
③専門用語が少なく80%以上は中学英語の単語、つまり基本単語の組み合わせで構成されている。従って中学英語の知識があれば十分理解できるし、基本単語の様々な使い方を学べる。難しい単語を使わずに基本単語の組み合わせで会話を作文することは、英会話上達への基本です。
④状況や背景から、どういう場面でどういう英語の言い回しが使われるのかを総合的に理解できる。たとえば同じ”Come on.”や”Very well.”でも場面によって全く使われ方が違うし、文頭の省略も多い。初対面での挨拶なども英語教材、英会話教材の定番である”Nice to meet you.”はあまり使われず、実際には”How do you do ?”が殆どであったりする。
⑤日本人を相手にした英語教材、英会話教材の会話や発音ではなく、実際のネイティブ同士の会話であるから単語や文の省略、発音のくっつけや手抜き(?)が多い。実はこれが我々日本人にとってヒアリングの大きな壁となっているのです。日本語の、「そうではない」が「そうじゃない」とか「じゃない」などと省略するように、英語でも、「What is your name?」は、「ワァッチャネーム?」、あるいは更に「チャネーム?」という風に省略します。「じゃ」や「チャ」の部分、これらの慣用的な省略や表現はナチュラル英語を何度も聞いて体で覚えるしかありません。
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